岡山県大学図書館協議会平成16年度第一回研修会研修報告書
開催日時 | : | 平成16年11月11日(木) 13:00~17:00
|
会 場 | : | 岡山県立図書館 (サークル活動室)
|
日 程 | : |
12:30~ 受付
13:00~ 意見交換会 A
14:00~ 意見交換会 B
15:30~ 県立図書館概要 説明及び館内見学
|
参 加 者 | : | 16名 (参加者氏名は別途記載)
|
執行金額 | : | 4250円 (県立図書館施設使用料)
|
個人情報保護法の施行により、この報告書における個人名が記載されている部分については、削除した形で公開しております。
意見交換会A (図書館新人向け)議事録
司会: | 岡山商科大学 |
書記: | ノートルダム清心女子大学 |
意見交換会Aは図書館員としての経験年数が少ない者を対象としており、日頃カウンターで利用者と接していて感じていることなどを中心に意見が交わされた。内容は以下のとおりである。
1.図書館員として
(1)学生との距離について
・以前の部署では直接学生と接することがなかったので、カウンターに座ると緊張感がある。
・大学全体で学生に声を掛けるようにしているため、図書館でも利用者に挨拶をしている。手荷物の持ち込みを禁止しているので、チェックも兼ねて声をかけている。
(2)教員との距離について
・教員の貸し出し期間・冊数について原則はあるが、授業の関係もあるので、機械上操作をして、超過冊数・延滞を認めている。
・教員の貸し出し期間があり、延滞すると学生と同じようにペナルティが付く。授業の関係で貸し出しが必要であれば、一夜貸しをすることがある。
(3)専門性について
2.利用者への対処
(1)迷惑行為を発見したり報告されたりした場合
無断持出について
・ブックディテクションが感知した場合、手荷物の中を確認したり、館員が学生の手荷物を持ってゲートを通ってみたりする。
・貸出済みの図書で磁気を解除出来ていなかった場合は解除する。
・金属や携帯電話などにも反応することがあるので困る。
(2)利用者が探している本が所定の場所にない場合
(3)その他
以上
先頭に戻る
意見交換会 B 利用者教育・利用者マナーについて 議事録
1)飲食物の持ち込みについて
図書館にロッカーなどの設備のある大学
・荷物は全てロッカーに入れてもらうようになっている。そのため、手ぶらか筆記用具くらいしか持ち込めないのだが、時々、ジュースのパックなどが捨ててあるので、いつ持ち込んだのかと思う。
・荷物はロッカーに入れる。ただ、沢山本を持っていると運びづらいこともあり、職員が100円均一などでカゴを買ってきて設置し、中が見えるようにしている。
・飲食禁止の掲示はしていない。
・(分館勤務者)対象は院生・教職員。入口に携帯電話・飲食禁止の掲示をしている。館内に入る際は、靴を脱いで荷物をロッカーに入れる。貴重品はカウンターで預かる。
・1Fにメディアルームがあるが、職員の目が届かないため
そこに飲食物を持ち込むようになった。学生の退出後など巡回に行くとニオイやゴミが残っていることからメディアルームに持ち込んでいることが発覚。その後は、飲食物をカウンターで預かるようにした。
ロッカーなどの設備がない大学図書館で飲食物を持ち込んだだけで注意するか?
・基本的に館内での飲食は禁止だが、見かけただけでは注意はしない。(学内や大学近辺にコンビニがあり、食事を買ってきてから図書館に来ることもあるので、持ち込んでいるだけでは注意しづらい背景もある)
・飲んでいるところを目撃していないと、やはり注意しづらい。しかし、掲示も何もしなかったら学生は何をしてもいいと考えると思う。
・可燃物のゴミ箱はコピー機の所にしかないが、時々ジュースのパックを捨てている。
・やはり持ち込んでいるだけでは、注意はしづらい。
・見かけたときに(ペットボトルの)フタが開いていたり、ストローを差してあった時はカウンターで預かり、17:00までに取りに来なければ、そのまま廃棄する。
・閲覧机の上に置いてあれば、飲んでいるものと見なす。
・ペットボトルを見かけたら、かばんなどに入れてもらうなど の注意はする。
・発見した場合は、その場で飲んでもらい、見ている前でゴミ箱に捨ててもらう。
飲食物の持ち込み その他の意見
・学生同士の目もあるので、思ったより飲食は少ないと思う。
・大学時代、図書館にペットボトルを持ち込んだことある。図書館員はなぜ飲食物を持ち込んではいけないか、分かっているが、学生は分かっていない。
・注意することは、いわゆる"見せしめ"のようなもの。掲示も注意もしなかったらそれがスタンダードになる。
・飲食物に関する掲示は少ないが、逆に貴重品の携行を呼びかける掲示の方が多い。
・掲示を替え枚数を増やし、どこからでも見えるようにした。
2)携帯電話・私語について
図書館内での携帯電話の通話
・原則禁止
・通話は禁止
・携帯電話の充電は盗電と考えるべき
私語について
・6月・7月頃にとてもうるさい時があった。
・キャレルでも大声で話すようになり、悪質な場合、キャレルを封鎖すると掲示で警告。少し収まった。
・床にカーペットが敷いてあるので、書架の間に座り込む。閲覧で見るように勧めても聞かず、集団で居座る。
・カウンターを離れることは出来ないので、事務室にいる人が閲覧室を巡回する。
・上司が自主的に館内を巡回している。
・職員が1人で注意すると学生の方がつけ上がるので、2~3人組になって注意する。それでも聞かない場合は、上司に報告した上で注意してもらう。
・図書館内に「グループ学習室」というのがあるが、ある日、カウンターに届け出がないのに使用され、中が非常にうるさい時があった。室内を確認すると、無届ならまだしも、お弁当を広げていたのには、驚いた。
・公共図書館でも同じらしいが、子供が騒いでいても親が全く注意しない。そういうのを見ると、大学図書館も教育の一環として、あるていどのマナーを教えるべきなのかも。
3)その他
その他の問題点
・職員の中にも、注意する人としない人がいる。
・職員の意識の統一が図れていないため、対応の仕方にも温度差がある。
・できるだけ館内を巡回するようにしているが、他の業務に追われてなかなか巡回することが出来ない。
・注意するとその場では一応静かにはなるが、しばらくするとまた大声で話すようになり、また注意を繰返しいたちごっこのようなものでキリがない。
4)館内の端末利用について(インターネット利用時の状況等)
館内でのパソコンの使用について (ウィルス感染の危険性について)
・音が出なければ、使用には差し支えない。
・館内に無線LANがあり、解放している。もし、ウィルスを持っている場合、サーバーがパソコンの個体番号を認識できるうになっているので突き止めることは出来る(本人も知らないうちに感染している場合もあるので、本人の為もある)
・学内に無線LANやネットワークに非常に詳しい先生がいるので指導してもらっている。
先頭に戻る
県立図書館見学について
11月11日(木)15:30~ 開始
岡山県立図書館総括参事より県立図書館施設概要について説明があった。
I.建設コンセプト
3つの大きなコンセプトがあり、それぞれに対して県立図書館がどのような造りになっているのか・どういう目的で作ってあるのかなど、細かな説明がなされた。また市町村立図書館の支援を重視しているとのこと。
II.建設場所・規模等
県立図書館の構造について説明がなされた。思った以上に自転車の利用が多いとのこと。収蔵能力も未来を見越して増築できるように余裕を残して建築をしている。また地震に強い構造である。
III.開館時間及び休館日
開館時間・休館日は配付資料のとおり。
平日の勤務は2交代制(時差出勤)。土・日・休日の勤務は全館体制で行っている。
IV.施設の階別概要
主題6部門制にしている。1Fに参考・人文・児童の各部門をおく。
利用のおおい部門である。2Fは社会科学・自然科学・郷土資料をおいている。専門のカウンターを設け、専任の職員をおいている。
職員が各部門に配置され、資料に精通するように工夫をしている。
つづいて、システムに関して担当者より説明があった。
郷土情報ネットワークなどの説明がなされた。(池田家文庫のデジタル化・生涯学習センター・県立博物館・文書館等の情報を検索・公開できるようになっている。また、メタデータの登録のしくみ等の説明もあった。
16:40~県立図書館の見学に移った。
17:10頃解散となった。
先頭に戻る