以下の内容で講習が行われた。
１．目録の概要と必要性
①目録、書誌、索引、２次情報、メタデータ
②目録
③目録規則
２．記述と標目
３．記述の構造
①単行書誌単位のみ
②集合書誌単位と単行書誌単位の組合せ
③単行書誌単位と物理単位
④集合書誌単位、単行書誌単位、物理単位
⑤複雑な書誌単位組み合わせの例
⑥書誌単位と物理単位の定義
⑦本法（NCRの原則的記述様式）における決まり
※以上の説明のあと、集合書誌単位と単行書誌単位の取り方の演習が行われた。
４．標目の統制－既知項目からの検索に関する目録の機能
①標目の統制に関する３段階
②典拠ファイル
５．コンピューター目録とカード目録
６．MARCと書誌ユーティリティ －目録作成環境－
７．ＮＡＣＳＩＳ－ＣＡＴにおける総合目録データベースの概要
①総合目録データベースの仕組み概要
②書誌レコードの作成方法
８．目録界における最近の動向
①インターネット上の目録横断検索
②デジタル資料・ネットワーク情報資源とメタデータ
③メタデータとマークアップ言語
④ＭＯＤＳとＭＥＴＳ
⑤目録のとらえ方の新しい動き
※ここでは、上記に関しての課題について以下のような見解が述べられた。
・現在、ネットから情報を入手できる時代で、今後の図書館の目録をどう扱って
いくのかが課題である。（一から目録をとる必要があるのか？）
・メタデータに踏み込んでいかなければならないのではなかろうか。
MODSが主流になっていくのではないだろうか。
・いつまでも所蔵資料にこだわっていてはいけないのではなかろうか。
本研修会は、目録の基礎を学ぶという目的で「目録とは」あるいは「目録をと
る意味とは」という総論を主として講演が行われた。
また、インターネットで様々な情報が入手できる昨今、今後の図書館の目録は
どうあるべきかという問題提起がなされ、講演は締めくくられた。