1. | 開催日時 | :平成19年9月19日 (水) 13:30~17:00 |
2. | 場 所 | :岡山大学附属図書館新館5階大会議室 |
3. | 参 加 者 | :県内19大学25名 |
4. | 司 会 | :藤原 智孝 (岡山大学附属図書館) |
5. | 書 記 | :山下 都 (川崎医療短期大学附属図書館) :布元めぐみ (ノートルダム清心女子大学附属図書館) |
6. | 内 容 | :機関リポジトリについての情報共有 |
(1) 開会 岡山大学小花学術情報部長より開会の挨拶があった。 (2) 講演:機関リポジトリについての情報共有大園隼彦氏 (岡山大学附属図書館電子情報係)第一部:機関リポジトリの背景・概要について(3) 質疑応答 講演を受け、以下のような質疑応答が行われた。機関リポジトリとは、大学内で生産された知的成果物を収集・整理・保存 して公開するサービスである。その目的は、学術コミュニケーションの改善 と大学の社会貢献である。 大学図書館はこれまで情報を収集・整理・保存してきたが、今後はそのノウ ハウを活かし、蓄積した情報を発信する機能を担う必要がある、とまとめら れた。第二部:機関リポジトリ導入のメリット・岡大での事例をもとにした具体的な紹介機関リポジトリ導入のメリットは、大学・研究者・図書館の存在をアピー ルできることにあり、課題としてはシステム構築・維持のための技術力の必 要性と、運用するための人とお金の必要性があげられた。第三部:共同構築・共同運用について他県の事例をもとに、岡山県内の大学での共同機関リポジトリ構想につい て説明があった。 共同運用のメリットは、参加館としては技術的な問題は考えなくてよく、 人的問題だけ考えればよいことがあげられる。しかし、共同で運用する場合、 融通のきかない面があること、大学のアピール度が弱くなること、また、も とを引き受ける図書館には機械の容量等の問題もでてくる、というデメリッ トもあることが付け加えられた。 最後に、今後は機関リポジトリのような大学の情報発信機能は必要であり 、現段階では、機関リポジトリが最善の方法であると締めくくられた。Q. メタデータ入力の省力化・コンテンツ収集の効果的な方法はあるか。 A. メタデータ入力の省力化は、テンプレート化することで入力項目を少なく している。 また、データがExcelやCSVであれば一括登録をすることも可能である。 コンテンツの収集は、主に次の方法で行っている。 (学内) 紀要の場合、紀要編集委員会が著作権を持っているため、紀要編集委 員会に確認し掲載する。 (学外) 学協会掲載論文等は『Web of Science』で著者検索し、著者にリポジ トリへの掲載の可否を確認する。掲載可の場合は、データをファイルでもらい、 学協会へ掲載可否の確認後、掲載する。 また、直近の論文を1件もらうことで、機関リポジトリへの興味を引き、古い 論文のデータをもらうこともできる。 Q. 義務化すれば、コンテンツを収集しやすいのではないか。 A. 義務化している例もあるが、世界的にも義務化しているところは少ない。 まずは、リポジトリについて認知してもらい、自主的に登録してもらうことが 重要である。 Q. 共同構築・運用する場合、参加館として準備することはあるか。 A. システム的なことについては特にない。その他のことについては、共同構築 の構想が具体化した時点で、参加希望館を募り協議をしていきたい。(4) 閉会 岡山県大学図書館協議会研修委員長藤原智孝氏 (岡山大学附属図書館) より閉会 の挨拶があった。 以上